2017年10月10日(火)
今回使ったのは、金属で裏打ちされた、職人さんの手打ちのガラスボタン。
なかから見えるグリーンやピンクの淡い輝きがとてもきれいなボタンです。
もともとついていたのは、こちらのカゼイン樹脂のミルクボタン。
大体1950-60年代のベストということで年代的にも当てはまります。
でも、黒一色のシンプルなボタン・・・。
この素敵なヴィンテージ・ベストには正直ちょっとつまらない印象かもしれません。

今回手打ちガラスボタンを付け替えて、ベストはひときわおしゃれになりました。
またガラスボタン、実際に使ってみると色々と欲しいボタンのイメージが湧いてきます。
これからも少しずつチェコのガラスボタン揃えていこうと思います。
皆様にもボタンを付け替える楽しさをお伝えしたいです。
プラハはすっかり冷え込みの厳しい季節が到来。
本格的な冬ではありませんが、秋のおしゃれを楽しみながら防寒にも気を使います。
そんな時うちの旦那さんはベストを愛用しています。
チェコのガラスボタンを日本に紹介しているバーボフカチームですので
私たちもお気に入りのヴィンテージ服にガラスボタンを付け替える事が良くあります。
プラハには近隣ドイツやオーストリアなどからの質のいいヴィンテージ服があります。
今日ボタンを変えたのは、今はなき国東ドイツ製の古いベスト。
2016年11月30日(水)
今日、プラハの朝の気温は-4度。
白くモヤの掛かったお日様の照らない日々。
街中ではもうクリスマスツリーが点灯しています。
時間の経つのは早いもの。
私はクリスマスを祝う街の喧騒より、こんな日常の風景が好きです。
撮影はストラホフ修道院の丘の上、おなじみの絶景ポイントから。
2016年10月19日(水)
日記のページが新しくなりました。
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2016年10月18日(火)
今日はプラハの街中にあるクレメンティヌムにロケハンに行ってきました。
クレメンティヌムはチェコでプラハ城についで、大きな敷地を持つ歴史的建造物。
約2ヘクタールもあるんだそうです。
元イエズス会の居住地、兼教会や大学だった複合建築。
そのひとつに鏡の間と呼ばれる教会があります。
左右の壁と天井とに鏡が設置され、永遠に広がる天上の空間を表現しています。
こちらはその右の壁に設置された大きな鏡。
覗き込むと映り込むフレスコ画が見えて幻想的。
クレメンティヌムには中央ヨーロッパでのちに天文学を研究する施設として
重要な機能を果たした天文学の塔という建築物があります。
世界中から天文学者が集まり、その中にはかの有名なかの有名なヨハネス・ケプラーもいます。
有名なケプラーが発見した法則のうち、2つはプラハ滞在中、
この天文塔で研究中に見出されたものだそうです。
写真はそのヨハネス・ケプラー。
またこの天文塔では昔から天文観測が行われ、
19世紀の終わり、月の写真が初めて撮られたのもこの天文塔から。
プラハは錬金術や美術、科学に至るまで
本当に重厚な歴史を持つことが改めて感じられます。
こちらがその世界初の月の写真のポスター。
天文塔の上から、扉を開けると旧市街広場のティーン教会が見えます。
街の中心部、眺めのいいスポットとしては穴場。
この日は曇り空でしたが、旧市街の全貌を楽しめる素晴らしい景色が楽しめます。
2016年9月19日(月)
昨日は自宅の前の通りで「街を違う風に楽しもう」という毎年恒例のイベントが
行われました。
もちろんいつもは路駐の車の並ぶなんの変哲もないストリートですが
メキシコフェアという今回のテーマに沿って車のかわりにたくさんの
メキシコをテーマにしたお店が軒を連ねました。
ナチョスやタコス、またテキーラ…。
たくさんのテントでストリートはごった返しています。
友達の出すテントを見つけました。
私もナチョスを買いました。本場メキシコの味!
プラハでは秋にかけてあちらこちらでイベントが開催されます。
2016年8月24日(水)
今日はウェッディングフォトの撮影で早朝のカレル橋にやってきました。
プラハの早朝はいつもものすごく幻想的。
プラハの長い歴史が日中の喧騒でかき消されてしまう前に見える光が
あるような気がしてなりません。
この写真はカレル橋の西側の塔から聖ミクラーシュ教会の方向で撮影したもの。
静かな時間、空と調和した家並みのくすんだ色合い。
日が差す前のほんの数分の美しいプラハの色合いがとても綺麗でした。
2016年8月14日(日)
3ヶ月ぶりの日記で失礼いたします。
春から夏にかけて自分の写真展を2つ、今は亡きチェコの偉大な写真家の企画展と
3つの写真展の準備で、すっかりバーボフカ生活が遠のいていた私。
やっと穏やかな生活が戻ってくると、また普段の家事に対する欲求が
もりもりと湧いてきます。
今回、仕事で日本の料理学校の先生方にチェコのグラーシュ(牛肉の煮込み料理)の
作り方を指導していただくワークショップをプラハの老舗レストランと企画して、
ちゃっかり私もプロのシェフからグラーシュの作り方を教えていただきました。
いつ作ってもなんだか「正しい」味と少し違う私のグラーシュ。
教えていただく中でたまねぎに炒め具合がイマイチだったからということがわかりました。
週末に教えていただいた通り、ゆっくりと調理をしてみました。
2016年5月10日(火)
チェコも5月になると、一気に春の彩りが感じられます。
そんななか、私の大好きな街、リトミシュルで週末にお祭りが開催され
プラハから2時間半約150kmを車で飛ばして遊びに行ってきました。
今回のお祭りは、リトミシュルの住人や参加者が
古き良き時代1920-40年頃の装いで街を練り歩くというとても楽しいもの。
お天気の良いなか、エレガントなチェコの人たちが
ゆったりと楽しくおしゃれを楽しんでいて、時代はタイムスリップしたかのよう。
街中には1940年代モードのお化粧をしたり
スタイリングをするテントがありました。
遊びですが皆さん真剣で、素敵です。
年配の方の板に付いたエレガントさには脱帽です。
うっとりとした顔で写真を撮る私に素敵な笑顔で応えてくれます。
通りを歩いていると、ノスタルジックで美しい音色。
時代物のオルゴールの展示です。
またクラシックなのは人々の装いだけではありません。
バイクや車も旧車で集合。
街のなかは映画のワンシーンのようです。
ちょうど友人の絵画の展示も開催されていて
ちょうどオープニングパーティーの最中。
小さな中庭ではお祝いにプラハから駆けつけたアコーディオン居酒屋歌手
ペピーチェク・チェチルが歌を歌っています。
ペピーチェク・チェチルはプラハの古い居酒屋で
ずーっとチェコの居酒屋ソングを歌い続けてきた伝説の歌手。
会うと幸運といった気分になるプラハの宝物。
まさに重要文化財的な存在です。
遊んだ後は、お腹が空きます。笑
こちらはリトミシュルで一押しのレストラン・ボヘームの
ジャガイモと牛ほほ肉の煮込み料理。
こちらのレストランでは、チェコ伝説の料理人レティンゴヴァーの
レシピを再現した貴重なお料理が食べられるので、
リトミシュルに来たら外せない一軒です。
そして、これ抜きにはお話が終わらない、そう、リトミシュル城。
お祭りも一段落して、夕暮れの美しい光を浴びるお城。
400年以上変わらない姿で鎮座するチェコの珠玉です。
お話の最後は、〆のスイーツ。
リトミシュル・スイーツでおすすめなのは
ケーキ屋さんでも喫茶店でもなく、レストラン・マリー・スヴェト(小世界)の
シェフが作る甘さ控えめのヨーロッパのお菓子。
本日のスイーツはスロヴァキアのリーヴァンツェという
小さなホットケーキの層に生クリーム、
さくらんぼや森のベリーがあしらわれたもの。

ちょっとやりすぎぐらいなチェコの贅沢な休日の一日でした。
2016年3月17日(木)
昨日は4℃、今日は11℃。
少しずつ、確実に春がちらほら見え隠れしているプラハ、今日この頃。
私は風邪引きですが、窓には友人が遊びにきてくれた時に
お土産で持ってきてくれた「春」がきちんと佇んでいます。

お花や季節の彩りを大切に感じるようになったのも、年を取ったからでしょうか、
プラハに暮らし始めてからの様な気がします。
2016年3月10日(木)
今日は私のおすすめの場所と、おすすめの展示をご紹介します。
その場所はヨゼフ・スデクのアトリエ・ギャラリー。
私の著書
『愛しのプラハへ』でもご紹介しています。
このギャラリーは、チェコの偉大な写真家のアトリエをあった場所になるべくそのままに再現されたものです。
このアトリエでは一ヶ月に一回、新古それぞれの写真家の作品の展示が行われています。
建物の中庭に佇む隠れ家的なギャラリーで、中庭の中にまた小さなお庭があったりして
訪れるたびに季節感を感じさせてくれる素敵な場所です。
Photo by Petr Horcicka
3月9日、また新しい作品のオープニングパーティがありその日も沢山の来場者が。
今回の展示は、チェコの写真家ヴィクトル・カルリークが20年にわたり撮影した
チェコを代表する詩人、31人の「手」の写真です。

手というものは表情がとても豊か。
言葉を操る詩人たちの繊細な感性が、それぞれ浮き上がって見えるようなそんな写真です。
オープニングのこの日、ギャラリーと言うよりは、ひとつの部屋と言った方がいいほどの小さな空間に
チェコのインテリたちが多く集まり楽しい夜になりました。
Photo by Petr horcicka