ついに師走に突入ました!我が家は家族揃って近くの広場のクリスマスツリー点灯式に行って来ました。いつもはファーマーズマーケットが開催される広場ですが、趣と商品を変えてクリスマスマーケットが軒を連ねています。シナモンなどの香辛料を入れたホットワインやグリルのチーズ、またクリスマス用の蝋燭などが売られていました。テント付近はかなりの人でごった返し、改めて冬が来たわー、今年ももうすぐ終わるんだわーとちょっと感慨深い気分に・・・。
いつもは遊具や砂場のある小さな普通の公園が、ツリーの点灯式に合わせて、藁で遊べる子供用のプレイスペースになっていました。高く積まれた藁の上で遊具などなくても、転げ回ったり藁を投げ合ったり、子供たちはワイワイキャーキャー遊んでいました。
ツリーが点灯する前、今年のツリーはどこにあるのかしらと友人と話していたら、なんと私はツリーの木の真下に立っていたようでした。今年は遠方から運んでくるもみの木ではなく、公園にある大きな木にライティングの飾り付けがされたようです。今年はシンプルな赤いハートのライティング。外の気温はとても低いけど、心がぽかぽかしてくるような素敵なライティングでした。チェコも日本の皆さんもどうぞ素敵なクリスマスを過ごされますように!
今日は私の仕事の話を致します。私は普段チェコでカメラマンをしています。日本からのお客さまやチェコのクライアントをこの20年でたくさん撮影してきました。個人のお客さまから有名な方や企業まで、さまざまな職種、さまざまな用途の撮影をチェコ国内外で行なっています。国際会議や会社のイベントなどちょっとお堅い撮影もありますが、私の撮影で最近一番多いのはプラハの街中で行うウェディングやメモリアル・ポートレイト。今回、写真を皆様にお目にかける許可をいただきましたので、バーボフカでもご紹介することにしました。今日ご紹介するのは美術大学で知り合ったクリエイティブなカップル。アンティークのアウトフィットをこよなく愛すお二人で、この日も豪華なレースが沢山使われた美しいアンティークの衣装で撮影に臨みました。
古都にアンティークの衣装が最初からしっくり・・・。プラハの建物の柔らかなパステルカラーと、オーガニックのコットンの優しい雰囲気がよく合います。
プラハは年間通して、たくさんの観光客で賑わっています。特に絵になる歴史的なエリアは朝早くから観光を楽しむ人々で人出がいっぱいです。だからいつも朝早くから準備、撮影を始めます。プロのヘア&メイクさんを頼む時などは朝の3時半からヘアとメイク、撮影開始は6時からという時も珍しくありません。
この写真は私も特に気に入っています。マラー・ストラナの聖ミクラーシュ教会をバックに古い型のトラムの赤がアクセント。(自画自賛。)何よりお二人の幸せな可愛らしい笑顔がばっちり撮影できてとっても嬉しい一枚です。
ここ20年でかなりの変貌を遂げたプラハ。実際は街に出ると、歴史的な建築物が解体され、モダンな新しいビルに取って代わるニュースを耳にすることがしばしばあります。例えばカレル橋から旧市街広場に繋がる王の道・カレル通りも、右も左もお土産や食べ歩き用の食べ物のお店ばかり。ツーリストのためだけのようなギラギラした雰囲気で、古都プラハに寄り添うものではありません。撮影ロケーションはプラハで20年暮らす私の知っている限り、プラハらしいとっておきの場所で、撮影するようにしています。このペトシーンの丘は私はよく使う撮影スポット。高台のため、オレンジ屋根が被写体を足元から包むように広がっていて、プラハ全体が二人だけのバックペーパーのように撮影できるとても贅沢な場所です。そのほか休憩がてら、私のお気に入りの喫茶店の店内などでも、撮影をいたしました。
プラハでの記念撮影のご依頼は年間通していつでもお受けしています。20年で100人以上の方をほとんど外で撮影してきましたが、お天気に恵まれなかったことのない晴れ女なのは私の最大の取り柄でございます!
今回快く写真の使用を承諾してくださったお二人に心より感謝いたします。
私のコマーシャル写真のウェブはこちら:https://yoshimiyokoyama.tumblr.com/
私の写真専用インスタグラムは:@prague_photo_shooting
5/24-6/1日までプラハ5区で開催されていたサーカスとシアターフェスティバルに行ってきました。週末は木で作られた昔ながらの子供のための遊具も展示されタダで遊べるということで、これを見逃すわけにはいきません。
見えてきました、子供の遊具。遠目でも見るからに楽しそうテンションが上がります。こちらのフェスティバルはチェコのシアター作家のレジェンド、フォルマン兄弟が監督指揮を取るフェスティバル。フォルマン兄弟はオリジナルのシナリオから舞台制作、人形製作までシアター全般を作り上げるプロ集団。
で、こちらの子供のための遊具を手がけるのはスラードゥコヴナと呼ばれるアート集団。からくり遊具や人形製作をホンザとバーラのペア二人で制作しています。
気になる方はこちら。↓
https://www.sladkovna.cz/cz/projekty/atrakce
ワクワクする工夫が満載で、しかも完全手作り。メカニカルな部分以外は全て木製、また想像力を掻き立てるハンドペイントも秀逸です!ここでも黄金の手の国チェコの素晴らしさを感じてしまう・・・。
街中を盤をハンドルで回転させてゴールまで辿り着く迷路。
パチンコでビールや酒瓶を倒す遊具。胸のハートに命中するとスカートが糸で捲れて、あら恥ずかしい!))
こちらはハンドルを回すと波が発生し、木のボールが下から上に移動する遊具。イラストも仕組みもとっても楽しい遊具でした。
バーボフカ息子も一日中楽しく遊びました。よく見ると大人たちもパチンコで遊んでます。笑(とかいう私も息子と一緒にキャーキャーと遊んでしまいました。)
こちらのお船のおもちゃは縦と横両方をハンドルで操作してゴールに向かう遊具。(ちなみに息子は江東区砂町銀座でゲットした区立第四砂町小学校の体操服を着ています。)
こんなに素晴らしいイベントなのに、人がかなり少ないのはなぜ??それはチェコの国技との言われるホッケーのファイナルが行われる日だからだそう。
しばらく遊んでいたら、フランスのモーターバイク集団が決死の壁と呼ばれる出し物が始まりました。垂直筒状の木の壁をなんとモーターバイクで駆ける、爆音とスリルドキドキの出し物。ヨーロッパでは(チェコでも)1950年代ごろからよく見られた出し物だそうですが、フランスではもう彼らが最後のグループになってしまったそうです。年季の入ったおじさんがいて、密かに軽く萌える元バイク乗り・バーボフカ店主の私。というか、みんなかっこいいー!!
内部の様子も見えるビデオはこちら↓
https://youtu.be/KfFPBrzS–o?si=FUPjFRl8Y6G0e7OY
夕方にはこちらのイタリア人を中心としたキャバレー的サーカスのショーを楽しんで、結局一日中目一杯楽しんだ日曜日でした。
大満足のバーボフカ息子とバーボフカ主人。
サーカス団のトラックにサッカー中継を映し出し、大人はやはりホッケーファイナルも!スイスとの接戦でしたがチェコが勝利、優勝ということでこの日は遅くまで街のあちこちで優勝を祝う祝杯が挙げられていたとか・・・
先週の日曜日はプラハ・フィルハーモニアの子供のためのコンサートに行ってきました。値段もお手頃ですが、プラハ・フィルハーモニアのメインメンバーが演奏してくれ、子供たちには良い情操教育になります。また小さい子もたくさん来ていますが、子供のためのコンサートですので声を出したり、席を立ったりしても、ある程度のことは大目に見ていただけます。
普段のプラハ・フィルハーモニアの普段のコンサートでは他のお客様の迷惑になることでも、子供たちもリラックスして気軽に演奏を楽しめるので素敵な企画だと思います。またテーマを変えて定期的に行われています。
どんな演奏が聴けるのか、いつもいるのと全く違う優雅な空間にドキドキです。
バーボフカ息子「天井の飾り綺麗だねー。」とうっとりしていました。(一人でこっそりいろいろなコンサートに通う、バーボフカ母も毎度密かに感動します。)
演奏はアントニーン・ドボルザークの『金の紡ぎ車』やメンデルスゾーン『結婚行進曲』、セルゲイ・プロコフィエフの『古典交響曲』ニ長調 作品25など数々の名作の中からの抜粋で全12曲!子供が飽きないように役者さんが出てきて、演奏に合わせて演技をしたり、工夫もされていて盛りだくさんの内容でした。
チェコで日曜日はお菓子屋さんに行って、ケーキとカフェみたいな習慣がありますが、我が家もチェコの「正しい」習慣に従って(笑)コンサートの後はアイスクリームを食べました。(ベンチにちゃんと座って食べました。)バーボフカ息子、お気づきかと思いますが、只今どんどん成長中でございます。お陰様でございます。
日本から帰国して10日経ちました。
今回の帰国は母とのお別れがありました。癌がわかって4ヶ月もしないで旅立ってしまいましたので、まだ正直実感が湧きません。
いつも遠く離れた異国に暮れしているから、地球の裏側に母がいるという感覚がこれからも続くような気がします。
バーボフカの記事をいつも最初に読んで感想(お褒めの言葉)を送ってくれた母でしたが、またどこかで記事や写真を見てくれると信じて小さな日常を綴っていこうと思います。
先日私の大好きなモラヴィアに住む友人が、イースターの羊のお菓子を届けてくれました。
イースターの羊のケーキはチェコでは定番ですが(他の国ではどうなんだろう・・・?)
こちらの羊さんは砂糖とメレンゲのホイップで表現されたふわふわの白い羊毛がとってもキュート!
この羊を制作されるおばあさま、もうモラヴィアでも最後のお一人だそうとか・・・。(残念ですね。)とても貴重な羊さんです。
おっとりとした佇まい、制作される方のお人柄が伝わってくる優しい雰囲気の羊さんです。
食べるのがとっても勿体無い気分になりますね。いつかモラヴィアのコチラのお婆さまを取材できたらなとまた夢のようなプロジェクトが頭に浮かびました。
我が家の窓からは梨の花が咲き誇り、背景には突き抜けるような青い空。おひさまの輝く素晴らしいお天気です。プラハのあちこちに桜やりんごの花が開花し始めています。
またとても美しい季節が来ます。生きていることの有り難さや喜びを花々が思い出させてくれるような、少し甘酸っぱい気持ちも感じる今日この頃。
日本の春もまた日本を照らして、幸せな時間がたくさんありますように。