今年のクリスマスもおかげさまで無事に楽しく過ごすことができました。
今年は私のコレクションの古いガラスのクリスマス・オーナメントで
ツリーを楽しく飾り付けしました。
日本の皆様もどうかよい年末年始をお過ごし下さいませ!!
今チェコのイラストレーター、アルジュベタ・スカーロヴァーさんの展示がナショナルギャラリーの本屋さんの2階で行われています。
彼女の『植物記』(仮訳)はチェコで一番美しい本絵本部門の賞を受賞していてhttps://www.babovka.com/item.php?id=3618 若手の中では今最も嘱望されているイラストレーター。
彼女のイラストは、夢の中で出会いそうなちょっとシュールな独特の世界観があり、一見なぜ?というモチーフの組み合わせが、必然であるかのような不思議な世界を構成しています。
今回はシルクスクリーンのイラストの販売展示なので、貴重なイラストを購入することもできるいいチャンスです。
こちらがスカーロヴァーさん。展示に合わせて私がポートレイトを撮らせていただきました。
ご本人、イラストに劣らずとても可愛らしく、また話せば話すほど、チャーミングなエピソードやこだわりを教えてくれました。イラストのもとになるイメージは、どこからともなく映像や理論として湧いてきて、意味はないけれど、彼女にとっては確固たるリアリティーを持つ「こうではなくてはならない」世界なんだそうです。
下のレモンのイラストは自分でも特に気に入っている一枚だとか。レモンがとにかく背中から生えてくるのが、とにかく当たり前の世界・・・。
展示では貴重なメモやネタ帳的な製作途中のノートも見ることができます。
展示の詳細はこちら。大晦日までのオープンになります。
場所:NG knihkupectví – Koenig BOOKS
冬のプラハの冷え込みは厳しいですが、寒い時期の夕焼けの美しさは格別。
今日はその夕焼け時、うちの伴侶と日本の友人にクリスマスプレゼントを買いに出かけました。
ちょうど目当ての店の近くにある私の行きつけのプラハのパブ(彼はなんと初めて!)で一杯。🍻
夕焼けの空には美しい半月。ドーム型の建物はマラー・ストラナ(小地区)のシンボル、
聖ミクラーシュ教会。
マラーストラナの広間にも小さなマーケットと、ツリーが立っています。
下の写真は、平和広場(ナームニェスティー・ミール)。
こちらには毎年大きなクリスマス・マーケットが立ちますが、より地元感があって数あるマーケットのなかでも私は一番好きなマーケットです。
家に着くまでおなかがすいて、つい焼きチーズ(羊のチーズ)を購入。
焼きチーズには、コケモモのジャムを添えていただきます。チェコのクリスマスマーケットでも定番のご馳走です。
12月1日国立人文科学図書館ホールでチェコの偉大な写真家ヨゼフ・スデクの写真展が始まりました。
ヨゼフ・スデクが亡くなった時、妹が人文科学学会に寄贈した13000点に及ぶネガの中からセレクトされ、新しくコンタクトシートとしてプリントされたものです。
こちらはその会場。
スデクはそのネガの中で800余りのアーティストのアトリエを撮影しています。
今回の写真展はその800人の中から10人のアーティストのアトリエの写真が展示されています。
たくさんの見物人が押し寄せ、オープニングではスデクをオマージュする曲が演奏されました。
ガラス板で撮影されたネガのコンタクトは、80年以上前に撮影されたものとはとても思えないほど大変クオリティーが高く、昨日撮影されたもののような錯覚を覚えるほどです。
下の写真はバーボフカで紹介する絵本でも人気のイラストレーター、オタ・ヤネチェクのアトリエ。
この写真は1940年代に撮影されたものとされています。
世界のどこかにまだあるような、それでいて、時空を超えているような空気感。
コンタクトシートはあまりにも、出来たてホヤホヤで私には眩し過ぎるくらいでした。
下の写真はハナ・ヴィフテルロヴァーの彫刻とそのアトリエ。(1930-40年代頃)
写真展は2017年1月27日まで開催中です。
住所:Národní 3, Praha 1
今日、プラハの朝の気温は-4度。
白くモヤの掛かったお日様の照らない日々。
街中ではもうクリスマスツリーが点灯しています。
時間の経つのは早いもの。
私はクリスマスを祝う街の喧騒より、こんな日常の風景が好きです。
撮影はストラホフ修道院の丘の上、おなじみの絶景ポイントから。