プラハの気高い幼きイエス
2020年7月7日 火曜日

先日は家族でプラハの気高い幼きイエス『イェズラートコ』に会いに行ってきました。

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イェズラートコはチェコだけでなく、世界各地で信仰されている幼い姿をしたイエス・キリスト。その像はプラハのマラー・ストラナ(小地区)のカルメリツカー通りにある勝利の聖母教会に祀られています。上の写真がその教会のあるカルメリツカー通り。ちょうど通りを木製の古いトラムが走っていました・・・。

L-8492こちらの写真がその気高い幼きイエス『イェズラートコ』が祀られている勝利の聖母教会。
もともとイェズラートコは16世紀のスペインでイエス・キリストの子供の頃の人間的なお姿を信仰の対象にする流行に影響を受けて、製作された像でした。
1556年にスペインのお姫様がチェコの貴族に嫁がれるときに、花嫁道具と一緒にお連れになられて、プラハに運ばれたものです。
ですが、30年戦争の混乱で長い間行方不明になりますが、跣足カルメル修道会の司祭によって発見され、再びキリスト教の信仰の対象と祀られることになったそうです。

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この日はちょうど日曜日のミサが行われていました。

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パイプオルガンも古いバロック時代のもの。今でも現役で美しい賛美歌の音色を響かせます。

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こちらがそのイェズラートコ。美しい刺繍を身に纏うその体は蝋で出来ていてとても脆く、今まで大事に大事に保存されてきた小さなイエス様です。衣装も世界中の信者から送られたものをたくさんお持ちのおしゃれなイエス様でもあります。

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通りには祭具店もあり、ウィンドウには大小のイエス様がお土産&お守りとして販売されていたりします。幼い姿で福々しく可愛いイエス様が勢ぞろい。ちなみにうちにも一つ息子のお守りに購入してきました。

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ちなみに、カルメリツカー通りには私のプラハのガイドブック(初版)の表紙を飾らせてもらったウ・クノフリーチュクというカフェがあります。木製の扉も、お店のロゴもマラーストラナらしいとてもおしゃれなカフェ。久しぶりに立ち寄ってアイスクリームで一休みさせてもらいました。我が家の小さなプラハっ子にも、イェズラートコのご加護がありますように・・・。