チェコのインフレ。
2022年8月23日 火曜日

先々週歯医者においてあった新聞で読んだニュースが面白かったので、少しご紹介したいと思います。

チェコではウクライナ危機によるインフレ率が18パーセントと言われていますが、それ以前、すでにコロナ前からの物価上昇も日々の生活の中でかなり感じられていました。
特に電気代とガス代が供給業者による違いはありますが、現在チェコでは値上がり率は200パーセントから数百%までに上がってきています。

寒い冬もガス暖房や電気によるボイラーを使い割と快適に過ごせるチェコですが、このところのガス・電気代の驚くほどの値上がりのため、冬が来る前にどうにかしないとと皆さん考えているようです。

新聞には、とある暖炉販売店は先週(8月初旬)だけで20個の暖炉を販売したが、通常だと20個はその店で一年に売れる暖炉の数だと書いてありました。

8月初旬はチェコでも例年以上に真夏日が多かったような気がします。そんな蒸し暑い時期に暖炉がたくさん売れたなんて・・・。時勢を反映するなんだか不穏な話です。

また、同時に暖炉に焚べる薪の売り上げもかなり伸びているそうです。

物価は、面白いように毎週毎週目に見えてすごい勢いで上がっていますが、これからも上がっていくという話で、どこまでいくのか正直ちょっと不安な日々。
なんでもあって当たり前が、本当にありがたいことだと気付かされます。節約したり、物を大事にしたり・・・本当に大切なことですね。
最近、そんなことが身をもって日々の生活の中で半強制的にぐいぐいと耳を引っ張られるような感じで気付かされます。

何よりもまして、健康の尊さ。そして食事の美味しいこと。食べるものがあること。散歩に行ってベンチで一息つけること。暖かい布団の中で眠れること。

ちょっと前まで当たり前だったことがそうではなく、とても稀有なありがたいことと感じられるそんな日々です。初心に戻ってしっかりと生活していきたいと思います。