プラハでは2006年から、「街を違う形で楽しもう!」というイベントが行われています。ストリートフェスティバルのようなイベントで、近隣の人々が憩い、通い慣れた自分たちの地域、ストリートで楽しく美味しい時間を共有するという趣旨のもの。
私たちも子供連れで、お天気の良い先週末に出かけました。
この日は路駐の車もなく、ストリートには長〜いテーブル。
そちらで露天に出ている美味しい食べ物や飲み物を買って楽しむことができます。
中には、路上で焚き火&ソーセージグリルを楽しむ人の姿も!
チャイルド・フレンドリーなイベントですので、子供たちを飽きさせない色々なコーナーが設けられています。子連れには嬉しいですね。
チェコでは定番のオープンサンド。路上では様々なファーストフードも売られています。
ワンちゃんも美味しそうなスイーツが気になるといったところ。
うちの息子は最近、列車に夢中。
息子が道路中央に設けられたプレイコートにあったもぐらのクルテクの木製の機関車で楽しく遊んでいる間に、親の私は露天のオープンサンドをいただきました!
近所の方がフリーマーケットのテントを出していたり、子供が自由に路上に落書き。このイベントの日は道路が遊び場に。お天気も良くて平和な雰囲気。
ストロスマイエル広場の教会の前でも、その「街を違う形で楽しもう!」イベントが。ちなみに去年2018年はプラハの70もの場所で開催されたようです。プラハはもう秋。秋はイベントが盛りだくさんでこれから楽しい季節が始まります!
こちらがイベントのHP。気になる方はご覧ください。
https://zazitmestojinak.cz/
コットンブルー、そして柔らかな桃色が、琥珀色につながっていく美しいグラデーション。
それをバックにプラハ城、宵の帳が落ちる前、一番美しい時間・・・
私はルドルフィヌム(芸術家の家)の前に立っていました。
「プラハは美しい。」もうそれだけで、舞踏会に行くシンデレラの気分。
友達やベビーシッターに尋ねてやっと、息子を夜2時間だけ見てくれる方が見つかって、無理だと思っていた夜の外出がまた実現できました。
今日はGil Shahamの演奏会。
前の日に日本人の友人でその演奏に参加するバイオリン奏者たちがちょうど、
そのリハーサルから帰ってきたところに偶然遭遇。
「とにかく絶対に行った方がいいよ!」と、そのただならぬ彼女たちの興奮に事の重大さを知って
これは何としても行かなくてはと、心を決めました。
ドボルザークホールのあるコンサート会場、ルドルフィヌムの前にはドボルザーク音楽祭に参加する音楽家たちのポスターが。
演目は、ヨゼフ・スーク作曲チェコの古いコラール「聖ヴァーツラフ」のための瞑想曲
そしてアントニーン・ドボルザークのヴァイオリン協奏曲
会場の皆さんの期待の大きさに、ホールがざわざわとテンションを上がるのが感じられ私の心臓もドキドキ。
また音楽家の中には普段親しくさせてもらっている友人お二人のお顔があって、気分が上がります。
演奏が始まると清らかな美しい音色にしばしの日常を忘れ、朗々とした清流のような音に身をまかせる心地よさを味わいました。なぜか奈良の三輪神社の三島由紀夫の直筆の石碑、「清明」という文字が頭をよぎりました。
ギル・シャハムの演奏技術の高さにも圧倒されましたが、間合いの取り方、爪先を含め体全体を使って音をアウトプットしていく演奏方法にものめり込むように私の体が共鳴していきます。2年ぐらい使っていなかった右脳から警報がなっているような錯覚に陥るほど、脳内物質が放出されている感じがして、家事や育児を忘れて音の魔術に酔いしれる2時間を過ごしました。
後半はC・サン・サーンスの交響曲第3番ハ短調作品78 オルガン付き。
プラハ・フィルハーモニアの皆さん、すごかったです!
比べてはいけませんが、ベルリンフィルを聴いているような安定感と纏まりの良さ。前半にGil Shahamがもたらした感動が観客だけではなく、プラハ・フィルハーモニアの皆さんにも注ぎ込まれているのでしょうか、ぐっと気合のこもった力強い演奏に、襟を正して耳と目と心を大きく開いて堪能させていただきました。
演奏終了後、オーケストラの中で一緒に演奏していた私の友人のヴァイオリニスト、林みどりちゃんの依頼で、ギル・シャハムと2ショットを撮影してほしいということで、楽屋裏に入れていただきました。
表現力の大きな大きな演奏家は、暖かなオーラと大きな笑顔の持ち主でした。
プラハのお茶飲み友達のみどりちゃんですが、この日私は彼女の母さながら、誇らしく、また友人としての成功や日頃の鍛錬を思い、なぜか、私も明日からの毎日をもっともっと頑張れるような気がしました。
ちなみに林みどりさんのインスタグラムはhttps://www.instagram.com/midori67vn/ です。
数年の年月をかけて改築されていたチェコ国立博物館ですが、工事中の帳が外れ、眩しい外観がお目見えしました。私も息子と一緒に先日新しくなった博物館を見学に言ってきました。
入ってそうそう、宮殿のような豪奢な装飾の美しさ。
チェコは東京都と人口のほぼ変わらない小国ですが、国の威信をかけた立派な建造物、堂々としたものです。
お目当は2つ。
まず一つ目は鯨の骨。
博物館のお蔵入りになっていたものを、改築後新たに展示されているものです。
大きいものが好きな息子は言葉をなくして見入っておりました。
博物館を訪れると楽しめるもう一つのもの。ヴァーツラフ広場を一望できるこの景色。
博物館からしか見れません。
そして、こちらが最終的なお目当。2x100の珍品コレクション。
博物館に集められた珍品を200点展示されているということで、興味津々見てまいりました。
下の帽子はラビットファーのフワフワ感が素敵な帽子。で、誰の?
チェコの歴史家フランティシェック・パラツキー(1798-1876年)の帽子です。
ちなみにパラツキーはチェコの1000コルナ紙幣に印刷されている人物。
とにかく、分野も時代も異なる物品が一堂に陳列されていて、これは何?の連続。かなり面白い展示となっています。
こちらは作曲家スメタナ直筆の楽譜。
こちらは17世紀のロゼンベルグ家、ペトル・ヴォクの葬礼用紋章楯。
銀糸が使われていて刺繍や布の張りが立体的で、前回のブログに加えて、またまたですが見入ってしまいます。当時の職人さんの技術の高さ本当にすごいの一言です・・・。
こちらもなんだこのタコは?というわけですが、なんとガラス製!
さすがガラスの国チェコ、黄金の手を持つ民族!こちらも見入ってしまうシリーズ(勝手にシリーズ化ですが。)殿堂入りのお品です。
最後に。こちらは作曲家スメタナのタクト。こちらのチェコらしくガーネットのあしらわれた象牙の大変豪華な工芸品。
こちらの展示は国立博物館は残念ながら最近終了してしまっていました!数点でも写真で皆様にチェコの珍品をご紹介でした。
(博物館では常時、常設/企画展とも面白い企画が開催されています。改築後の館内もおすすめです。)
本日は取材で久しぶりにカリグラフィー作家のミーラさんのところにお邪魔しました。
ミーラさんはプラハの中心地の一角中庭に小さなお店兼アトリエを設けていて知る人ぞ知るプラハのキーパーソン。
というのもチェコ語の文字の歴史に精通し、また実際にゴシック、バロックなどのスタイルの文字を自在に書くことのできる書家、またイラストレーターとしてもご活躍。
古文書や古い文献の修復や再現など、また映画の小道具に至るまで文字やオーナメントに関わる仕事に携わる職人でありアーチストです。
お店に伺うといつも引き出しやファイルから様々な作品や仕事の記録を見せてくれますが、本当にアイディアの洪水で、職人としても凄腕に感嘆する以上に、アーティストとしての引き出しの多さに脱帽します。
今取りかかているのはイニシャルシリーズ。お店に来た人がお土産として買って帰れるイニシャルの絵文字を書いていました。
こちらがそのイニシャル、出来上がってきたもの。
絵文字のバックにバロックスタイルの植物があったり、現代的なバラの可憐な花模様。オリジナリティーの高い美しい絵文字。手作業の美しさについ見入ってしまいます。
また私が一番好きなのは、やはり古い時代の文字やオーナメントのスケッチなど。
私もミーラさんのカリグラフィー講座を受講した経験があるのですが、(その時の様子はこちらバーボフカのブログで一度ご紹介しました。)ヨーロッパカリグラフィーの美しさ、奥の深さに今一度感動を覚えます。
ミーラさんのお店では、プラハをテーマにしたポストカードや、ミーラさんのシュールなイラストが楽しいグリーティングカードなどが購入できます。また実際にアトリエとして機能しているので、作業中の場合は作業も(お邪魔しない程度に!)見ることができます。プラハらしい「チェコ黄金の手」を思わせるお勧めのお店です。
Ateliér písma Míla Prokůpková
住所:Uhelný trh 141/9, 110 00 Staré Město
月〜金10:00~18:00
今日は仕事の用事で久しぶりに街中に一人で出かけました。
今日からヨーロッパはイースターの連休、プラハの旧市街広場も沢山の観光客で賑わっています。
広場に出ると、なんだかいつもと趣が違います。
というのも新しく修復が終わった天文時計の色があまりにもピカピカと新しく輝き、いつもの古くすすけていた色を覚えている私にとってはちょっとしっくりこない感じの色だからです。
また長い年月をかけて古ぼけた歴史の色を重ねていくのでしょうか。
お天気の中、イースターマーケットで賑わっていました。
カラフルで意匠を凝らした手描きのイースターエッグ。
毎年のことですが、その美しさに見入ってしまいます。
今回はその旧市街広場を通り向け、ティーン教会の脇を通り、おめあてのカフェに向かいます。
そしてのそのおめあてのカフェへ。
プラハに最近できたカフェでティーン教会の裏手にあり、その名もChtedral cafeと言います。
まだあまり観光客に知られていないようで旧市街広場の喧騒とはうって変わって、落ち着いた雰囲気の隠れ家的なカフェです。
緑の豊かなアトリウムの素敵な空間を抜けると、奥には個人宅のベランダのような佇まいの中庭があります。
蔦の這う壁が涼しげで、この日も地元の人が仕事の打ち合わせなどで使っていました。
旧市街広場の観光のあと、ちょっと一息という時にオススメのカフェです。
http://cathedral-cafe-lounge-restaurant.com/
↑こちらがカフェのリンクです。