5月18日月曜日ついにチェコの非常事態宣言が解かれました。
いよいよ通常生活に戻れると言いたいところですが、世の中は実際は以前とはかなり違った社会になりつつあります。
ここ20年ほどツーリストの街と言っていいほど大きく観光産業に頼ってきたプラハの側面が、観光客ゼロになった昨今それがどれだけの規模だったかを思い知らされます。
今日は電車好きの息子と友人と一緒に、チェコ国鉄などの汽車が通るヴルタヴァ川の鉄橋を徒歩で渡り、帰りは渡し船(市営でトラムやメトロのチケットで利用できます。)で帰ってくるという粋なお散歩を計画しました。息子のためと言いつつ、チェコ15年の滞在になる私にとっても鉄橋を歩くのも、渡し船を利用するのも初めて。思わむ楽しい遠足となりました。
スミーホフ駅から行き来するたくさんの電車の真横を歩くことができます。実際に歩くと電車がとても近く迫力があります。プラハの人たちの通勤路としても使われています。
鉄道の格好いいフレームとプラハ城。モノクロ写真にしたら絵になりそうです。
川の下ではカヌーのチェコナショナルチームが練習していました。観光用の船舶が皆無なためいつもより広々と川を使えるんだとか。
息子は電車を楽しみつつも、足が少しすくみ、若干険しい表情。
鉄橋が終わるとプラハとは思えないような田舎道風情の鬱蒼とした小道がありました。
わーい、河岸についたぞぉ。 🙂
人はほとんどいませんので、白鳥たちも普段よりのんびりした風に見えてしまいます。
向かいの河岸について50メートルほど歩くと程なく、渡し船の停留所が見えてきました。本当に誰もいません。
こちらが、渡し船の発着所。30分に一度の運行で、本当に来るのか、ちょっと心配。
(コロナの影響でまだ運行を見合わせている渡し船もあります。)
と思っていたら、時間通りやってきました!
チェコの大きな国旗がはためく姿が眩しい素敵なお船がやってきました。
乗車客はやっぱり私たちだけ。ちなみに片道24コルナかかります。
出発した岸に戻ってくると、やっと船に乗船する人たちが。ですが、乗ったのも私たちと同じような小さな子連れ。多分子供のための散歩、私たちと理由は同じといった感じです。
観光客にはあまり知られていないこのコース。プラハの人たちの足として普通に利用されている渡し船ですが、今日初めて体験することができ、私と息子にとっては思いっきりプラハ観光な1日になりました。コロナは一応ひと段落といったところですが、これからのプラハの街の運命が気になります。これからもたまにプラハの街の様子を散歩を兼ねてリポートできたらと思います。
チェコは3月12日に非常事態宣言がだされ、食料品の買い物や散歩以外の外出が禁止になってから
早一ヶ月が経ちました。
街はもちろんですが、人出がほとんどなく閑散としていて、用事でたまに出かけるとなんだか沈んだ気持ちになってしまいます。ですが、一ヶ月も経つとみんなが家でなるべく楽しく過ごす工夫を始め、お菓子を焼いたり、料理に専念したり、写真の整理をしたり・・・。プロフェッショナルの面々は、演奏やダンスなどそれぞれの専門分野の自動配信を始めたりして、なかなか面白い現象が起きだしていますよね。いつもはなかなか手をつけられないような仕事、また今までやったことのない新しいことをやる人も出てきて、SNSでそのような友人の様子を見たりして、いいインスピレーションをもらっています。
我が家のある建物には幸い中庭があって、息子を公園に連れて行けない代わりのいい息抜きになっています。また、小さなスペースを区切ってそこで家庭菜園をはじめたり・・・。こんなことも外出禁止がなかったら、やってないだろうなという思わぬ収穫です。
(お野菜は無事に大きくなって収穫できるかどうか。。。w)
プラハはここ最近、雨の日も晴れの日も春の匂いがします。
明日4月20日から制限緩和として少しずつですが、ファーマーズ・マーケットやホームセンターなどが再開されます。また27日からは200平方メートル以下の店舗(但し5000平方メートルを超えるショッピングセンター内に店舗がある場合は不可)が再開する予定になっています。
また少し便利になるのは嬉しいですが、ウイルスの拡大と隣り合わせの日々はしばらく続きます・・。
日本への航空便の遅延も気になるところです。また郵便の様子を見てチェコの商品を日本にお届けできる日が来る日を心待ちにしています。
新型コロナウィルスが世界で猛威を振るい始めていますが、チェコでも感染者が3月16日現在300人を超え、拡大の速度をなるべく遅らせる処置として、学校閉鎖などから始まり、またお城や庭園、国立ギャラリーの閉鎖、30人を超える集会などの禁止、外国への出入国禁止と続いて、本日からチェコは、ついに国内における人の自由な動きを禁止することを決定しました。
人工呼吸器が足りないことでイタリアでは医療破綻が起こり、本日だけでも死者が300人以上も出たようで事態は大変深刻です。チェコもその医療破綻防止とウィルス拡大防止のための動きですが、今後の拡大はまだまだ収束する気配がなくとても心配です。
私たちももちろん、食料品の買い物や、仕事への通勤、郵便局へ行くため、また家族に会いに行くなどの外出以外は禁止されているため、ほとんど外出しておりません。マスクの不足もいつまでたっても解決されない様子で、私のところにもマスクを作って欲しいと、日頃懇意にしているママ友のところからお願いがきましたので、夜なべでご主人の分と私の息子と同じぐらいのお嬢さんの分も合わせて、作ってみました。
型紙は「無料型紙と布の通販サイト nunocoto fabric」さんのものを使用させていただきました。
どうもありがとうございました。↓がそのリンクです。
https://book.nunocoto-fabric.com/15460
「お礼にバーボフカを焼きます。」という依頼で、外出が禁止される前日で、買い物ついでにご主人が届けてくださいました。今日になっては、いつも行き来しているそちらのお宅にも、遊びに行けない状態、また息子のお散歩すら控えなくては行けない状態・・・、なかなか厳しいものですが、自宅での時間をなるべく有意義に楽しく工夫して過ごしたいものです。
ママ友(チェコ人)のバーボフカの美味しかったこと!!
また食べるのが惜しいほどの、美しい焼け具合!!
外出できない鬱々とした午後のひと時が、おかげで楽しく美味しい時間になりました。
普段、外の新鮮な空気を吸い、息子と公園を散歩できるのも、世界の平穏あってのこと、普通の平凡な日々のありがたさを思い知る数日間です。
日本でもチェコでもまた世界中で、このやっかいなウィルスが早く収束してくれることを祈っています。
2月23日24日銀座5丁目にあるギャラリーデパート・銀座ファイブにて
バーボフカ・チェコ雑貨フェスティバルを開催いたします。
以下の写真の商品や、他にもカップ&ソーサーやガラス器、
ガラスボタンやチェコのガラスブローチ、ネックレスなど、とっておきのチェコの商品をたくさん持っていきます。
皆さまお誘いあわせの上、是非お立ち寄りくださいませ!
場所:デザイン工房OPTIMIST
住所:〒104-0061 中央区銀座5-1 銀座ファイブ 2階
時間:13-19時まで
TEL 03-3575-9705
今プラハのDOXと言うギャラリーで行われているペトル・シースと言うイラストレーターの展覧会に行ってきました。
この日はベルリンの壁が崩壊し、プラハのビロード革命が成功してからちょうど30年の記念日。
壁の崩壊や、共産主義時代の生活をテーマにしたイラストがたくさんあり、楽しいイラストとはいえ考えさせられることもたくさん。それらのイラストはウォールと言う題名で数カ国語に翻訳された絵本に収録されています。
自由を求めるあくなく挑戦の数々・・・。
下の絵は自由な世界への逃亡をテーマにした飛行のイラスト。壁に投影された形で子供達も自分たちの目線で見ることができます。
下のイラストはプラハ城へ続く坂道がネルドヴァ通り合流するおなじみの街角。
気の遠くなるほどの細かい描写で繊細な色使い。いろいろな物語が閉じ込められています。
星空をテーマにしたスペースもあり、子供連れでも楽しめる嬉しい内容。星空を眺めながらちょっと一休み。
下は自由に落書きができる壁のコーナー。みんなでかけばシースのイラストのようにたくさんのストーリーが生まれるよう。
DOXの屋上には最近新しく、気球のアトラクションが設置されました。内部はセミナーなプレゼンテーションを行えるスペースになっています。
DOXはコンテンポラリーの作品を扱うギャラリーです。
こちらの展覧会は1月20日までですが、いろいろな展示を年中通して楽しめるのでオススメです。