南チェコへの夏休み
2020年8月24日 月曜日

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Photo by Katerina Lanska

数日間子供連れの3家族一緒の大所帯で南チェコへ夏休みの小旅行に行ってきました。
南チェコは自然の豊富な昔からの古い田舎町が多く、私たちにとってもチェコでは特に好きな地域です。

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友人のセカンドハウスに着いてすぐに向かったのは、石の採掘跡を利用してできた水浴びの小池。この日は30度近い水浴び日和。プラハではあまり経験できない美しい自然の中での水浴びは、澄んだ空気でとても気持ちのいいものでした。小池での水浴びは海のない国に住むチェコ人にとって、夏のレジャーの代表的なものです。

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Photo by Katerina Lanska

うちの息子も現代的なプールや自宅の簡易プールでばかり遊んでいましたので、自然の小池ではこの日が初めての水遊びとなりました。

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さんざん小池で遊んだ後、夜は恒例キャンプファイヤー。夕暮れ時に牧場に沈む夕日を見ながらのどかなチェコの時間が小池遊びの疲れを癒します。

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Photo by Katerina Lanska

近くを通るローカル線は、なんと前回のブログで紹介したインドジフーヴ・フラドツェ駅を通るかっこいいレトロ列車が通る道。私たちも早速次の日、乗ってみることになりました。

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Photo by Katerina Lanska

列車大好きな息子は大興奮!ちなみに列車の外観はこんな感じです。(前回のブログで紹介した列車。)

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滞在している街からほど近いカメニツェ・ナド・リポウという街にやってきました。上はその街にあるお城。
また、カメニツェ・ナド・リポウは日本語で言うと”シナノキの上にある石の街”という風になるでしょうか・・・。
街のお城にある庭園には樹齢800年になる大きなシナノキが街の守り神のように鎮座しています。

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こちらがその樹齢800年のシナノキ。大きく枝を横に伸ばし添え木も何本も使われています。ちなみにシナノキはチェコの国樹です。

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太い枝枝には苔がむし、堂々とした神々しい雰囲気も感じます。

 

またお城ではチェコの古いおもちゃ展を開催中ということで、これはシナノキに続いて見逃せない物件ということで早速展示を見に行きました。

 

s-5929見たことのある懐かしいおもちゃやバーボフカで日本へお嫁入りしたおもちゃなども展示されていました。

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中にはこんな夢のあるミニチュアルームの展示も。ここでもまた『チェコ人の黄金の手』(チェコ人は器用という意味のことわざ)が頭をよぎります。チェコのおもちゃはデザイン性も高く遊び心の感じられる素敵なものばかりで、大人も十分楽しめる展示内容でした。

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こちらはオランダの古い時計を抱く木製のお人形。古いなんとも言えない佇まいはもはや単なるおもちゃを超えた存在感があります。

 

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息子はイギリス製の古いマッチ箱に入ったミニカーを真剣に見入っています。見るだけかー・・・と思いきや。

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木のおもちゃを触って遊べるコーナー!!一日中でも遊べるぞーという表情でしたが、だんだんお腹の空く時間です。

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こちらは街の広場に面したビール醸造所で、プラハでも美味しいと評判を何度か聞いたことのある期待十分のビール醸造所。今度は大人の都合でこちらも見逃す訳には参りません。

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で、期待通りの切れ味と苦味のとても美味しいビールを味わうことができました。
ほんの数日でしたが、今回もチェコ三昧の夏休みを過ごすことができました。チェコ国内には本当に見るもの味わうものがたくさんあります。
そしてどこに行っても美味しいビールだらけ・・・それが私が15年もチェコに留まる理由の一つです。
たかがビール、されどビール。私はチェコのビールに人生を左右された人をたくさん知っています。
また近日美味しいビールやチェコの美しい場所をレポートいたします。

 

お客様からの便り
2020年8月2日 日曜日

バーボフカをご贔屓にしていただいているお客様からまた作品の便りが届きました。
編み物やお人形作りなどの手芸を楽しまれているお客様で、バーボフカのボタンやお布を使用した作品を制作してご報告の写真を送ってくださいます。

引き出しの中に眠っていた商品がこんなに素敵に生まれ変わるのが、とても嬉しくて少しブログで紹介させていただくことに!
(お客様には許可を取っております。)

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バーボフカでも紹介している編み人形ですが、こちらはそちらのお客様の手作り編み人形。ピンクのお洋服のところに小さなハートのガラスボタンが。

 

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こちらはおしゃれな3人姉妹。こちらにも小さなガラスボタンが使われています。ヘアーアクセサリーなどもとても可愛い出来ですねぇ〜。

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こちらはバーボフカから購入いただいたヴィンテージのお布のドレスのお人形です。よく見ると腰のところにボタン、胸元にお花のレースなどちょっとした工夫を見るもの楽しいお人形です。帽子もおしゃれです!

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また、こちらはバーボフカからの端切れを使って制作された編み物道具入れ。チェコのご家庭で長く眠り、プラハのバーボフカ在庫でまた眠り、はるばる日本へ渡ったのちに、こんな素敵なものに生まれ変わるチャンスをいただきました。

南チェコ 列車紀行
2020年7月29日 水曜日

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先週は家族で南チェコのドブロホシュ城のカルチャーイベントに参加するため、また列車で旅をしてきました。
ドブロホシュ城のある南チェコまではプラハから列車を乗り継いで4時間半、そのあとまた車で2、30分ほどかかります。
上の写真は乗り換えの駅、インドジフーヴ・フラドツェ。乗り換えの列車を待つために軽食の取れるところを探していたら、すぐ隣にまた小さな駅があるのに気づきました。

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最初は映画の撮影か何かかと思ったほどの小さくてレトロな駅。

 

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そして見えたのはこれまたレトロでとても面白いデザインの列車たち。聞くところによるとこちらはポーランドやハンガリーでも使われていた古い列車ということです。古い列車たちを見ながら駅舎で一息いれていたら、煤で真っ黒になったちょっと陽気な(ビールをたくさん飲んでいました。:))おじさんと息子が仲良くなっていました。ちなみにこの鉄道は南チェコの街をつなぐ路線を守るとともに、機関車を含む古い列車も修復、運行している私営鉄道会社だそうです。

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一番の目玉の古い機関車が到着するまでの時間を待っている時間はないので残念がっていると、なんと先に着いて車庫で休んでいる機関車を見せてもらえることになりました。

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煤で真っ黒の小指を繋いで息子と私を駅舎に誘う優しい機関車整備のおじさん。

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駅舎の中にも古い列車や貨車があり雰囲気たっぷり。また周りは機関車の煤だらけ。そんな車庫をどんどん進みます。

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「この横に機関車がいるよ。」の声を聞きながらワクワクと進み、その奥を曲がると・・・なんとからっぽ!おじさんともう一人の整備士さんも「あれ機関車どこに行ったんだ!?」と大騒ぎ。そこにいるはずの機関車がなぜか隣の駅に逃げて行ってしまったようです。ぽかんとしている息子に見せてあげられなくてごめんよーとおじさんも残念そう。なんだか、こんなコントのような出来事ものんびりライフのチェコならではで、嫌な気にはなりません。

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こちらがその、本当に空っぽの機関車がいるはずの場所。

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せっかくだからせっかくだからと、今修繕中のとても小さな機関車を見せていただきました。

 

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楽しいハプニングもあり無事にお城に到着、私はイベント参加で着物を着てこの日は習字のデモンストレーションをさせていただきました。
チェコのカナダとも呼ばれる自然の美しいチェコの田舎は、古い遺跡や古城とともに、何もないことの贅沢を堪能できる場所です。
私にはこの後ろに見える風景、今ではもう故郷のような馴染みの景色、日本の皆様にはどのように見えるのでしょうか。
息子も普段のプラハでは味わえない自然の中で、美味しい空気を吸ってのびのびご機嫌の一日でした。

ガラスボタン工房へ
2020年7月14日 火曜日

先日はガラスボタンの工房に家族でお邪魔してきました。工房といっても手打ちと研磨の成形工房と、絵付けの工房とあり、今回はすでに日本でもテレビなどで数回紹介され、ちょっと有名になりつつある手打ちの方の工房にお邪魔しました。写真に写っているのはガラスボタンの会社社長のフィエルさん。私もフィエルさんとはかれこれ長いお付き合いになります・・・。00D6A2530

 

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こんにちはと扉を開けるともうすでに黙々と作業をしている手打ち職人さん。火の入った窯の暑さをしのぐため、朝早く3時4時ごろから作業を始めるのはチェコ中のガラス職人さんの常識。この日も午前9時に伺いましたが、一時間後には仕事終了となりました。

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出番を待つ棒ガラスたち。棒ガラスも黄色やピンク色と入った薄いカラーのものが特に貴重だとか。

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そしてこちらは出番を待つガラスボタンの型たち。古いものは150年ぐらい使用されているものもあります。

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棒ガラスの先端が窯の中に入れられ溶けていく様子です。火の色が透明のガラスから透けて見え、まさにガラスがボタンとして生まれ変わる直前。

00D6A2057ガラスの棒がボタンとして一つ一つ手作業で打ち出されていきます。大きな背中を上下させてなかなか力のいる作業のようです。手打ちの職人さんはなんと15歳からこの仕事を始め50年以上も続けているベテランです。

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型をしめ、ガラスの棒をずらして、ボタンの原型が出てきます。この後またボタンをひとつひとつをはずして、研磨の作業が待っています。
実際に見ると成形だけでもとても手間のかかる作業ということがわかります。

 

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型を変える合間、出来上がったボタンの品質チェックをしています。この時フィエルさんの手のひらには小さなウランガラスのボタンが載っていました。
ちなみにフィエルさんは息子をとても可愛がってくださり、お散歩に連れて行ったりブランコに載せてくださったり・・・。
気がつくと息子はフィエルさんにすっかり懐いておりました。私たちで撮影の時は窯で火傷をしないように子守をしてくださり、とても嬉しかったです。

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もうひとり手打ち職人さんを含め、2人の手打ち職人さんとフィエルさん、3人揃ってみんなオーバー70歳だよっと笑っていらっしゃいました。
美しいボタンを生み出すこの現場も長い時間の流れが感じられ、古い道具や空間の生み出す独特の雰囲気が感じられました。後継者が見つかりこの窯の火が途絶えないことを心から祈っています。

プラハの気高い幼きイエス
2020年7月7日 火曜日

先日は家族でプラハの気高い幼きイエス『イェズラートコ』に会いに行ってきました。

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イェズラートコはチェコだけでなく、世界各地で信仰されている幼い姿をしたイエス・キリスト。その像はプラハのマラー・ストラナ(小地区)のカルメリツカー通りにある勝利の聖母教会に祀られています。上の写真がその教会のあるカルメリツカー通り。ちょうど通りを木製の古いトラムが走っていました・・・。

L-8492こちらの写真がその気高い幼きイエス『イェズラートコ』が祀られている勝利の聖母教会。
もともとイェズラートコは16世紀のスペインでイエス・キリストの子供の頃の人間的なお姿を信仰の対象にする流行に影響を受けて、製作された像でした。
1556年にスペインのお姫様がチェコの貴族に嫁がれるときに、花嫁道具と一緒にお連れになられて、プラハに運ばれたものです。
ですが、30年戦争の混乱で長い間行方不明になりますが、跣足カルメル修道会の司祭によって発見され、再びキリスト教の信仰の対象と祀られることになったそうです。

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この日はちょうど日曜日のミサが行われていました。

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パイプオルガンも古いバロック時代のもの。今でも現役で美しい賛美歌の音色を響かせます。

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こちらがそのイェズラートコ。美しい刺繍を身に纏うその体は蝋で出来ていてとても脆く、今まで大事に大事に保存されてきた小さなイエス様です。衣装も世界中の信者から送られたものをたくさんお持ちのおしゃれなイエス様でもあります。

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通りには祭具店もあり、ウィンドウには大小のイエス様がお土産&お守りとして販売されていたりします。幼い姿で福々しく可愛いイエス様が勢ぞろい。ちなみにうちにも一つ息子のお守りに購入してきました。

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ちなみに、カルメリツカー通りには私のプラハのガイドブック(初版)の表紙を飾らせてもらったウ・クノフリーチュクというカフェがあります。木製の扉も、お店のロゴもマラーストラナらしいとてもおしゃれなカフェ。久しぶりに立ち寄ってアイスクリームで一休みさせてもらいました。我が家の小さなプラハっ子にも、イェズラートコのご加護がありますように・・・。