ブログを読んでくださっている皆様。覚えていらっしゃいますでしょうか。2022年4月に始まった、私たちの暮らすジシコフ地区のコミュニティーではじまったみんなで畑プロジェクト。
その後思い思いの種を植え、夏の水やりを交代で行い、なんとこんなに大きく実りました。
この日は9月末日。プラハでは朝の気温が5度とか7度とか、10度を上回るにもかかわらず、日当たりの良いこちらのお庭はまだひまわりまで咲いています。
私たちは思い思いにハーブを取ったり、花を摘んだり・・・。
特にこちらのお庭で広い面積を占領しているのが、キンレンカのお花。(ナスタチウムという別名もあるとか。)
ハーブやお茶としてチェコでは親しまれ、感染症や尿道炎などに効果があると言われています。植えた友人には自然の抗生物質のような効果もあるのだと聞きました。
サラダなどに、添えてある時もあります。お花はワサビのようなツンとした味がして、生でサラダに混ぜたり、またサンドイッチに挟んでマスタードの代わりにしたりと、見た目も綺麗で健康な食材でもあるのです。
(この日も花を摘んではパクパク食べながら、他のハーブを集めていました。ww)
キンレンカの花と他のハーブと合わせて、あっという間に箱が一杯になりました。みんなで畑プロジェクト、まずは大成功です!
他にはトマトなども植えられています。またじゃがいもやカボチャも収穫されました。
見てください、上の半年前の写真を!半年前まで更地だった建物に囲まれた中庭がこんなに豊かな収穫を生むとは、正直驚きました。みんなで協力し合えば、こんな風に大きな変化を起こすことができるんだってちょっと大袈裟かもしれませんが、実際に関わってみて体感できて、収穫まで分けていただけて・・・。声をかけていただいたリーダーに感謝の気持ちでいっぱいです。
チェコのおじいちゃんの街に帰省した続きの話です。
次の日は遠い親戚で主人の古い友人でもあるアダムさんのお宅に遊びに行くことにしました。アダムさんはナーホドから車で30分ぐらいの村に大きなセカンドハウスに住んでます。ちなみにその地域はカレル・チャペックの生まれ故郷でもあるそうです。
出迎えてくれたアダムさんは、最近始めた田舎暮らしのことをたくさん話してくれました。また田舎ぐらしで得た色々なアイテムも・・・。
大きな敷地で畑仕事をするのに、古いトラクターまで調達したとか。
お宅から見える景色はこんな感じです。まさにのどかで心洗われる風景が一面に広がっています。
アダムさんと奥さんは馬も所有していらして、馬に乗ったことのないバーボフカ息子は、なんと馬に乗せてくださるということになりました。
特に奥様の白馬は気性が優しく、子供に大変慣れているそうで、なんと白馬に乗って散歩に連れて行ってもらえることに。(瞳の美しい優しいお馬さんです・・・)
怖がることなく、大喜び&絶好調で馬にまたがるバーボフカ息子。
実は兼ねてから息子し乗馬体験をさせたくて、プラハの乗馬クラブのことを調べてたりしていましたが、ひょんなことから友人に馬を引いていただけるなんて、母としても感激の素敵な経験をいただきました。実は私も未だかつて馬に乗ったことがないので、内心私も載せてー!!と心の中で羨ましがっていたバーボフカ母なのでした・・・。
先週末はチェコのおじいちゃんの家、主人の出身地チェコの地方都市ナーホドに帰省しました。チェコの都市は街の中心に市庁舎や主要な建物がある広場が必ずあります。またその町を代表する老舗ホテルも大体、街の広場に面しています。このホテルは小さな羊の家という名前のついたホテルで、セセッション様式のものです。1889年に市が買取今の様式になったのは1892年に劇場などを増設して改築された当時からです。
Photo by Laima Gūtmane(ウィキペディアから借用しました。)
今日はこちらのホテルで、親戚の皆さんと会食です。このような素敵なチェコの文化遺産を楽しむのも我が家ではほとんど必須科目!
セセッション様式の美しいランプの下で食するのは、毎度定番カツレツ。笑。(とビール。)
この後はナーホドの墓地におばあちゃんのお墓参りに行きました。
チェコの墓地はいつ行っても綺麗に整備されお花が溢れているので、行くたびに驚きつつとても清々しい気分になります。風通しが良く日当たりが良く、じめじめした感じはありません。
ちなみにこちらは同じ墓地にある、広島県の物産陳列館、通称原爆ドームを設計したヤン・レツルのお墓。レツルはナーホド出身の建築家です。お墓にはなんと日本語の表記もあります。また、記念に原爆ドームの欠片がガラスケースに収められていました。遠く離れたチェコの田舎町で原爆ドームのかけらを見るとは、なんとも感慨深い気分です。
無事にまたお墓参りもできお花もお供えできて、ホッとした1日でした。その後の出来事については後日またレポートいたします!
(一番上の写真以外はPhoto by Petr Horcicka です。)
先々週歯医者においてあった新聞で読んだニュースが面白かったので、少しご紹介したいと思います。
チェコではウクライナ危機によるインフレ率が18パーセントと言われていますが、それ以前、すでにコロナ前からの物価上昇も日々の生活の中でかなり感じられていました。
特に電気代とガス代が供給業者による違いはありますが、現在チェコでは値上がり率は200パーセントから数百%までに上がってきています。
寒い冬もガス暖房や電気によるボイラーを使い割と快適に過ごせるチェコですが、このところのガス・電気代の驚くほどの値上がりのため、冬が来る前にどうにかしないとと皆さん考えているようです。
新聞には、とある暖炉販売店は先週(8月初旬)だけで20個の暖炉を販売したが、通常だと20個はその店で一年に売れる暖炉の数だと書いてありました。
8月初旬はチェコでも例年以上に真夏日が多かったような気がします。そんな蒸し暑い時期に暖炉がたくさん売れたなんて・・・。時勢を反映するなんだか不穏な話です。
また、同時に暖炉に焚べる薪の売り上げもかなり伸びているそうです。
物価は、面白いように毎週毎週目に見えてすごい勢いで上がっていますが、これからも上がっていくという話で、どこまでいくのか正直ちょっと不安な日々。
なんでもあって当たり前が、本当にありがたいことだと気付かされます。節約したり、物を大事にしたり・・・本当に大切なことですね。
最近、そんなことが身をもって日々の生活の中で半強制的にぐいぐいと耳を引っ張られるような感じで気付かされます。
何よりもまして、健康の尊さ。そして食事の美味しいこと。食べるものがあること。散歩に行ってベンチで一息つけること。暖かい布団の中で眠れること。
ちょっと前まで当たり前だったことがそうではなく、とても稀有なありがたいことと感じられるそんな日々です。初心に戻ってしっかりと生活していきたいと思います。
18年目を迎える夏のレトナーというフェスティバル。レトナーとはプラハ7区にある公園の名前で、ちょうどニューヨークのセントラルパークのようなプラハっ子の憩いの場です。大きな敷地の中にたくさんのテントが登場し、そこでサーカスやシアター、人形劇やコンサートなど連日たくさんの出し物が用意されています。
本日は、バーボフカ息子と子供のための人形劇に行ってきました。お題は『理解と幸福』。
なんだか哲学的なお題ですが、四歳から楽しめるとかいてありましたので、きっと息子も(また私も!)と思いチケットを購入。
手作りのパペットに一人何役もの人形を操り、また声音を変え、あれやこれやと思考を凝らしたなかなかレベルの高い内容で、子供たちも見入っています。
(理解力と幸運の両方が若い庭師の人生を左右し、逆行を乗り越えお姫様をゲット、しまいには国の王子様になるというお話でした。)
人形の剽軽な動きに心奪われつつも、お兄さんの汗が目に入って染みている姿にハラハラ。
テントの中はかなりムシムシで、頑張れお兄さん!と心の中で声援を送っていたお母さんは私だけではないはず。
のべ40分の物語が終わると、太っ腹チェコ!なんとみんなにパペットを自由に触って良いよということで、パペットはたくさんの子どもたちにいじられていました。
開催は8月11日から31日までまだまだたくさんのイベントが目白押しです。観劇の後は機嫌良く、「また来ようね!」となぜかウサギのポーズをとるバーボフカ息子です。
https://letniletna.cz/ ☜大人も子供も楽しめるプラハの夏のおすすめフェスティバルです。